高橋源一郎さんのラジオで紹介されていた、『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?』を衝動買いしました。
政治題材って、まず手にしない私ですが、源一郎さんのラジオにゲストで来ていた著者の和田さんに何かやたらと親近感が湧いたのと、こないだの選挙の結果に、どこか希望を持てなかったり、月食みて、何かざわつく気持ちになってたからか、いつもしない動きで本を読み始めました。
第四章の最後、『コラム 小川さんが100%ではない 』の後に、一旦読むのを止めて、小川淳也の『なぜ君は総理大臣になれないのか』をアマゾンで観ました。
映画を途中に挟んだことで、小川さんの人となりも垣間見れ、勢いついて、本の後半へ一気に読み進みました。すっかり数時間。和田さんの文体も分かりやすくて、こういうやりとりで、分解した話にしてもらえると、私のようなオンチにも、興味もわくし、助かります。
女性議員の数の話題では、法律を作って、男女比で当選数を操作したらいーんだっていうくだりは、突飛ですが、そうでもしないと、実際、増えないだろうなって。夢物語で終わらせるのは勿体ないとも思いました。
私のいるIT支援の現場でも、男性ばかりで、女性がとにかく居ないこと、ずっと引っかかっています。業界の構造というか、最初から男女で線引きして育てない。強引にでも、数を増やさないと、やり方の種類も育たない。女性でも色んなタイプの手本が育っていけば、やり方を考えて向上していくんだろうと思います。小池さんみたいな、いつまでも、あの人は特別みたいなことでは、一過性の、ただ宙をぷかぷか浮いてるだけの存在で終わってしまいます。
書きながら、いまの仕事を始めたころを思い出しました。業界に女性が少ないことを聞くと、先輩に、「パソコンいじって機器の設定するだけじゃないんだよね。配線も出来ないとこの世界では無理だから。」って言われました。私は、男性と同じことをしたいわけではないし、配線できなければ、配線出来る人にお願いして、自分は違う部分で、出来る範囲を広げればいいなと思いました。無謀にも個人で仕事をはじめていたので、工夫で何とか。苦労はあっても、今も、女だから男だからというのでもなく、男性だから配線必須でもないんじゃないのと思っています。得意なことや出来そうなことを増やして仕事や職種そのものを組み立て直せばいいし、職種をこういうものと限定してしまうから、閉ざされてしまうんじゃないのかなって思ってます。男性しかいない世界、地方へ行けば行くほど、濃い気もします。
数年前から、現場へは作業ジャンパで行ってます。脚立も登らないし、配線もしないけど、そこは、同じ現場にいる他の職人さんへの敬意で、空気を浮つかせない配慮であったりもします。景色に溶け込んでしまえるから。共存するというのは、相手や場に対して思う気持ちも大事なのかなとも思いました。
女性議員さんたちの、何故かバブリーな服装、何か作戦隠れているんだろうな。営業はインパクトだから?そー言えば、わたしも営業と技術兼務で動いていた頃、「無駄に色っぽい」と現場代理人さんに言われました。確かに、エセセレブな服装で、恥ずかしい歴史です。それでも、インパクトはあったのか?浮いてたので。それました。
読み終えて、
根回しや裏技や技巧みたいな世界が多い中で、
愚直の復活いいなって思いました。そこにも裏があったら、嫌だけど。(裏はないと、信じたい)
信じる何かが今は欲しいので、いろいろ考えないで、村上 龍の『走れ! タカハシ』的に小川さん、応援します。
ライターの和田さん、オンチの代弁者をありがとう。生活者の声を政治に届けて。賃料負担の統計、数字で攻めて反撃するところ、カッケーって思いました。
夢の話で、希望を妄想するのではなく、実際に実現していくこと、
失敗してもいいから、今はそういう、手作りでも、突破する何か、やっぱり一番に希望が欲しい。
情報が、一部の人の耳にしか入らないでは、いけないなぁっとも感じます。
そんなことになってたの?
では、やっぱり、まずい。でも、きっと、ある時、急に告知されちゃいそうですね。怖いな。
政治かぁ、・・・、やっぱり、遠いけど。
時々、願う遠吠えも、いつかは、どこかに、届くといいなぁ。世界を作る端っこに居たいなぁ。
本を閉じればお話は終わるのではなく。モヤモヤは残っても、視線を向ける、きっかけには、なりました。