コーンフレークに、甘いヨーグルト、バニラアイスに、イチゴに、チョコに・・・。
待ち合わせに良く使った喫茶店のスペシャルなパフェ。見下ろす新京極。
向かいの映画館では、自分たちとは全く違う時間が流れていたようで、
今しがた、任侠映画が終わった映画館から、
肩を、いからせた、おじさん、お兄さんが、街へと吐き出されていく。
誰かが気づき、皆が見る、視線の先。
気づけば、コロコロ、とにかく、コロコロ、
笑いすぎるくらいに、皆で、そういうことになっている。
・・・。
『きみと私は仲良くなれるのかな この世界が終わるその前に』
朝ドラから、聞こえる最初の歌詞に、耳を傾けながら、ちょっと揉めてる友人のことを思い浮かべる。
『きっといつか儚く枯れる花』
お互いに、
『今私の出来うる全てを』
って思ってる。
それぞれが持つ慟哭の先、それが違うだけ。
言うほど、理性も、知性もない、
感情が手綱で、鞭も打ち、それぞれの役に向かう。
たぶん、
冷静と情熱のあいだというよりかは、
どこからが情熱で、どこからが、つまらない感傷か。
突き詰めれば、冷静さを手放した、動物的なものだけだったり、すーるっ。
みせる、”ふり”も、
小さい私が私にアドバイスするとおり、
この件、曖昧のまま、沖へ流してしまおうってことか。
勝手に納得。そして、
せや、せや。せやわーつ。
賢くなった、気でいる。