根拠はないけど、気力はある

水底の色さへ深き松が枝に千歳をかねて咲ける藤波

渋滞の長い列の信号が替わり、二車線を堰き止める。
右折レーンの信号が矢印を右にして、
車の列が、流れに乗って、旋回していく。

先ほど昇ったばかりの太陽のぬくもり、今日の温かさに救われる。

 

ひたすらの、紆余曲折の先の先の、どこかへ。

進化し続ける世界は、未来へ未来へ、世界を上書きし続ける。

効率を、手放した自由の、不自由。

こっちがいいの。こっちがいいの。呟き、おばさん。

紆余曲折ばかりで。
たどり着くなどということは、ないと。

たどり着けたところまでで、ゴールだと。

主婦仕事。今今を作る今日の献立。

仕事をする世界。今今を作る端であれ、今日の中で自分が出来たこと。

長い一日が終わって、

自分の足音を聴きかえしながら、

小さき事の積み重ねの先の、先の向こう。

根拠はないけど、気力はあるみたい。

なりたい姿。

見上げる。

 

松に絡む藤。水底の色さへ深き松が枝に千歳をかねて咲ける藤波。

 

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